2019年2月24日日曜日

安心できる場所

幼い子を抱き抱えると、胸元に顔をつけてきます。
安心を自分から感じとり‥顔を上げて確認します。

「愛されている」と‥。

すると今度は、顔を外に向けて‥外界の刺激を求めようとする。
興味のある方に手を伸ばす。

きっと‥安心基地があると確認できたからかな。
怖くない。気持ちのまま行動できる。
のびのびと自由な発想が思い浮かぶ。

きっと‥この本能的な部分は、幼い子だけではなく‥思春期の子ども達も同じ。
安心できる場所があるからこそ、自分の力よりもう少し上の目標を見つけれる。
不安をやれるという自信に変えられる。

皆さんが安心できる場所はありますか?
自分らしく出せる場所はありますか?
 

2018年10月2日火曜日

親子関係


「朝起きれなくなり学校に行かなくなりました」
「昼夜逆転しています」
「ゲームを取り上げると怒りだします」

どうしていいか分からないと落ち込んだ表情で、相談に来られる両親の姿。
子どもが喜んでゲームをする姿が嬉しくて、忙しい時におとなしく集中してくれることに助かりついつい許してしまうものです。
それが親の優しさ・寛大さと思いがちです。

「ゲームを与えたきっかけは?」
「ゲームを使用するにあたってのルールは?」
「親子の会話はどうですか?」
子どもが心から欲していたものはなんでしょう

自分がしたい時に楽しませてくれるゲームではないんです。
自分が不安になった時、寂しい時、嬉しい時にそばで聴いてくれる家族の存在をきっと求めていたはずです。
結果だけにとらわれず、子ども達の気持ちが向けられた原因は何でしょう

初秋に…大切なものを囲むようにしっかり根を張わせ、手を広げて優しく受け入れてくれているような曼珠沙華。
どこか懐かしく柔らかな温かい母性を感じます。



2018年3月1日木曜日

自分の道

高校受験、大学受験シーズンですね。
目標を設定して、自分を過大評価、過小評価せずに客観的に自分の力を知る。
自分と向き合う機会。
受験は、この思春期の時期に成長段階で意味あるものだと感じます。
   
本人の嬉しさ、悔しさ、迷い、不安を目の当たりにするご家族にとっても落ち着かない時期でしょうね。でもできることは…子どもの力を信じること。子どもが縁ある道を信じること。

結果は、合格・不合格の言葉にとらわれることなく…自分の置かれた場所で一歩踏み出す子どもにエールを送ってあげてください。自分に必要なものがきっといっぱい詰まっているはずです。他人と比べるよりそれぞれが、それぞれの場所で輝くことが大切。

受験生の皆さん、柔らかな春に…思い残すことなく自分なりの花を咲かせることができますように…。

2018年1月1日月曜日

一歩一歩進んでいこう

2018年元旦…新しい年がスタートしました。今年も皆さんとのご縁を大切に1日1日心を持って丁寧に過ごしていきたいと思います。
思春期子育て相談   essenceくまもとを今年もよろしくお願い致します。

大切な高校の同級生から贈っていただいた張り子のワンコ。昨年、私が干支の置物をプレゼントしてから…今年はプレゼントさせてほしいと贈ってくれたもの。

年末に手術を受け不安ながらも、私に生きる力と個々の幸せの在り方を教えてくれる友達。感受性の強い彼女は歳を重ねるごとに人間味溢れる素敵な女性に。

きつい、悲しい、つらい、泣きたい、治りたい、絶対治す、必ず幸せになる…とありったけの言葉で思いを表現した後…返事に困るだろうと…私を思いやる姿にまた感動する。励ますはずの私が励まされる…。彼女の女性らしい優しさと芯の強さを感じる。

祈ってる。祈ってる。離れているけど、このワンコと一緒に…。
一歩一歩快方に向かうことを。そして、元気になって、薄いピンク色の桜を一緒に見る約束を果たすことができますように…。

2017年12月16日土曜日

話してくれてありがとう

ある日、高校生の男の子が訪ねてきました。無邪気に友達と遊んでいた中学生の頃と違って、高校の制服がしっかり身体に馴染んで…言葉ひとつひとつが頼もしくなっている。時が経つのを忘れそうになるくらい懐かしい思いで話に花が咲きました。

『ところで…どうした?何かあった?』
そう聞くと…今まで誰にも言えない自分の思いが溢れてきたようでした。

『よく訪ねて来てくれたね。話してくれてありがとう』
私は、心からそう言いました。

成長とともに自分のまわりが、今までと違って見えてくることはきっとある。それが新鮮に思えたり、不安になったり…。その思いを誰かに話すことには、きっと勇気がいったことでしょう。

親に話したくても話せないのが思春期の子ども達。『親以外に話せる大人は、自分のまわりに必ずいるから…。見つけてほしい』
子ども達にいつも伝えてきた言葉です。

『頑張れ!ずっとこれからも変わらず応援してるよ』私は、心の中でそう呟きながら…笑顔で男の子を見送りました。

2017年11月21日火曜日

心と本がひとつになった時間

息子の反抗期は、中学生の頃がピークでした。そんな息子の学校の様子が知りたくて、朝の『読み聞かせ』ボランティアに参加させてもらいました。

小学生の読み聞かせは、よく聞くけど…中学生の読み聞かせってどんな感じ?
どんな本を読むの?絵本?
子ども達、ちゃんと聞いてくれるかな?つまらない顔をされたらどうしょう。
私の中で、ちょっぴり不安はありました。

「授業参観は、子どもの背中しか見えないけど…読み聞かせは、子ども達の表情が見えるよ」とその言葉が私の参加のきっかけでした。

読み聞かせの本は、内容やイラストを考えて選ばれていました。日本の神話や物語、小学校の頃きっと好きだっただろう可愛いイラスト入りの絵本など……。

本を開いて読み始めると…みんなの表情がゆるみ、笑顔になり、穏やかな表情になっていく。誰一人目線を反らすことなく…本に集中してる。
みんなの心がこっちを向いているのです。

中学生の心と本がひとつになった貴重な朝の時間。

子育てをしていく中で、ついつい忘れていた大切なことを思いださせてくれました。
「変わったようで、変わらない思春期の子ども達の純粋な心」

 当時の学年主任の先生と図書司書補助の先生、ボランティア代表の方の熱心な想いがあってこそ、このような体験をさせていただき、心から感謝しています。

2017年11月14日火曜日

甘えていますか?

  『お母さんには、甘えてますか?』
と、私はカウンセリングの合間に聞くことがあります。
女の子は、『全然甘えてません。お母さんは忙しいから…』とお母さんの立場を優先に考えます。
男の子は、『妹、弟が甘えてます。僕は甘えることはありません』という兄弟を思いやる優しい一面が見えることもあります。

『生まれて…10年ちょっとだよ。まだまだ甘えていいんだよ。買い物でもいいからお母さんと二人きりで過ごす時間や寝る前に少しだけ自分との時間をとってもらってみてはどう?』と言うと…大抵の子は恥ずかしそうに…でもとても嬉しそうな表情をしてくれます。

身体は、いつの間にか父親と同じくらいに…また母親より大きくなっていると成長の早さを感じるのがこの頃…。
身体が大きくなったからと心まで大人のように成長しているわけではありません。思春期だからこそ、このアンバランスさに本人も不安定なのです。

まだまだ求めています。恥ずかしい気持ちが先に出るけど、ぶっきらぼうな言葉しか言えないけど…。
幼い頃、親から与えられていた安心感を…。

2017年11月7日火曜日

家族愛

我が家の玄関にあるアメジストセージ。

夏の花が終わり、冬の花が始まる、花のない時期の寂しさを埋めるかのように、いつもこの時期咲き誇ります。

このセージのようにどこかの場面でもいいから…自分の存在を認めてほしい思いは、私達の心と同じですね。

まわりと比べるのではなく、自分の置かれた立場で、精いっぱい輝いてほしい…。
子どもの成長は一人一人違うことを認めて、応援していきたいです。

そんな思いを教えてくれるセージの花言葉は、なんと『家族愛』だそうです。
今、秋の青空に優しく輝いています。

2017年11月3日金曜日

最近、空を見ていますか?


私は、空を見るのが大好きです。毎日として同じ空はありません。その時の気持ちと空のイメージが合うと気分も上がるし、かけ離れていても何かしら空からのメッセージを感じるような気がします。

子育てで悩んでいる時、ちょっと肩の力を抜いて空を眺めてみませんか。少しずつゆるやかに空の景色は、変わっていきます。まるで子どもの成長のように…。

明日は、どんな空が見れるかな?
今日は、雨だから晴れが楽しみだし…晴れなら、雨もまた違っていい。

「晴れた日には、晴れた日を愛す。雨の日には、雨を愛す」という言葉がありますが、子どもの全てを受け止め、どんな姿も愛していきたいですね。

いつも子育てに頑張ってるお母さん。
ホッとひと息…心を空に投げ出してみませんか。

 
 

2017年10月30日月曜日

自分を認める力

「朝起きると、毎日のように身体の痛みがひどくて不安です」 「毎朝、熱っぽくて何もやる気がでません」と来室してすぐに体の不調を訴える子どもがいます。
「身体の痛みも心配だけど、心の痛みが気になるよ。心あたりはない?」と尋ねると、びっくりした表情をしたと同時に次々に涙をこぼしたり、とめどなく喋りだすのです。

このように自分の気持ちを抑えて、子ども達なりに頑張っている子が多いように感じます。心の叫びが身体に影響したのかも知れません。
幼い頃は、嫌なことは嫌だと後先考えずに言えていたのに…。思春期になると自分はどう思われているのか?自分の行動が周りにどう影響するのか?そんな不安が先に立ってしまうのでしょう。感情ははっきりしているのに矛盾した自分が許せなくて、悪く思う自分もいけない人間だと…優しい気持ちが自分の気持ちの出口を無意識に塞いでいるのでしょうね。

ある日、友達関係で悩んでいた女の子に「自分の気持ちを吐き出してみよう。どんなことを話しても、私はあなたを悪い人間だと決して思わないよ。元気になる為にあなたにとって、今一番必要なことだよ」とそっと語り掛けました。

同じ価値観の友達を求めていくことは、時として離れる友達も存在するかも知れません。これが大人に向かって成長している証拠なのだと…「今の自分でいいんだ」と自分を認める力が高まり、会う度に笑顔が増えていきました。

毎朝、子どもがなんとなく同じように体調不良を訴える時があったら、いつもよりちょっと多く子どもと話す時間を作ってみませんか。

2017年10月29日日曜日

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思春期子育て相談 

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「心のカウンセリング日記」

 

こんにちは。鶴林康子です。


日々、成長する子ども達を感じながら、私達大人も負けずに成長しなくては…と改めて思う今日この頃です。
子ども達は、それぞれの環境で、思い・感情・行動も一人一人違います。そんな子ども達の声を聞きながら、私達大人はどうあるべきか…ヒントをたくさんもらっています。
 essenceくまもとの今後の活動やカウンセリングを通して、子ども達の心の叫びや親の思いを紹介していきます。